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風に吹かれて

風に託すのは遠き夢 風に囁くのは儚き恋 風は形のない遠い記憶…

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Special day

週末、鳥を見に行こうね。アイリスと約束していた。
かなり冷え込む週末になってしまったが、そんなことに躊躇する二人ではなかった。
しっかり身支度をして、午前10時に家を出た。
途中のコンビニでお昼のおにぎりと、おやつとお茶を仕入れて、これで今日は一日、鳥見三昧だ。
早速、いつもの川沿いの道を行くことにする。
『今日も、カワセミに逢えるかな?』アイリスは橋を渡るとすぐに川を覗き込む。
『あ、やっぱり、真っ先にセキレイが現れたね。あれ?でも、何だか違うよ。』
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こちらは、ハクセキレイ。

「この子は、セグロセキレイ。いつもの子はハクセキレイ。ほら、白と黒のコントラストが逆でしょ。何だかネガ写真みたいね。」と、わたしが言う。
アイリスは、『何だか忍者みたいね!』と笑う。
ちょこまか歩き回る習性のセキレイたち、尻尾をせわしなく上下に振るのも似ているけど、そういえば、真っ黒なセグロのほうは、忍び足で歩いているようにも見える(*^_^*)

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こちらが、セグロセキレイ。

このところの冷え込みで、川には、一面薄氷が張っていた。
『カルガモたちは、どうしてるのかしら?』と話しながら歩いて行く。さすがに川風が冷たくて手がかじかむ。
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わたしたちが、川面を覗く姿を見つけたのか、カルガモたちがいっせいに泳いできた。
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『かわいいね!カルガモ軍団。でも、餌はあげないよ。野生は、自分で探さないとね。』
「やっぱり光を連れているね。水面に浮かぶカルガモのつぶらな瞳を見ると、つい、カメラを向けてしまうね。」
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すると、アイリスが叫ぶ。『あっ、カワセミ!凄い、また見れたわ!」
川の流れすれすれに、青い鳥影は川上へと飛び去った。
次にやってきたのは、モズ吉。こちらは、畑の上をすれすれに飛んでは、小枝や杭や、切り株に舞い降りる。
『あっ!何か虫を捕まえたよ』アイリスは、目が利くようだ。わたしにはその決定的瞬間を見届けられない。
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畑にはツグミもいて、こちらも何か虫を捕まえたようだった。
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ムクドリたちも、いそいそと、餌をついばむ。
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川の中には、一羽のコサギが佇んでいた。すると、その側に2羽のコサギが舞い降りた。
一羽のサギは追われるように隅っこに移った。
『後から来た2羽はカップルみたいね。一羽の方は、なんだか、寂しそう。この間も、このサギは、カモたちの後についていこうとして、マガモのオスに怒られていたのよ。それで、すごすごと戻ってきて、ひとりでたそがれてたの。』
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川べりの土手に小さな青い点が見える。息を潜めて近づくとカワセミだった。
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次の瞬間、カワセミは水面に飛び込んで、反対側の土手に移った。
双眼鏡で覗いて驚いた。『あっ!小魚をくわえてるよ』 
くちばしにくわえた魚が跳ね上がって銀色のお腹がキラキラと光った。
「何だか宮沢賢治の描写を見ているようだね。」 『うん、ほんと!』
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魚をくわえたまま、カワセミは上流へと飛び去った。
わたしたちは、なおも歩いていくと、前方の橋げたの下に、2羽のカワセミがいるのを見つけた。
『すごいね。こちらもカップルみたいね。』「さっきの魚はメスへのプレゼントだったのかしらね。」
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もしかしたら、求愛行動の魚をプレゼントするところが見れるかもしれないと、しばらく観察をした。
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すると、一羽が飛び立つと向かい側の木の枝に移り、じっと川面を見つめた。
そして、氷の割れ目にダイブすると、また、魚を加えて飛び去ったのだった。
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『すごいね!水に潜って魚を取る瞬間を2回も見れちゃったよ!』
「やったね。鳥見3度目にしてこんな瞬間をものにしちゃって!アイリスは凄い確立だよ!」
『カワセミって、かっこいいね~♪」わたしたちは、すでにかなり満足だった。
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カワセミが去った後、コサギが、川床を足で探って、魚を捕る姿も見ることも出来た。
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『わぁ!おかあさんが言ったとおりだね!あの、足がかわいい♪サギって人間みたいね。』
「うん、小さな子供みたいだよね。それにしても羽が真っ白でふわっとしてて綺麗だね。」

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今度は、マガモのカップルがやってきた。透き通った水面に寄り添う影。『仲が良いね♪』
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そして、次は、ハクセキレイ。わたしも撮ってと言わんばかりに、すぐ側にやってきた。
アイリスが、わたしのカメラで撮ったもの。ピントがしっかり合ってて、わたしより上手に撮れていた。「今度はアイリスに撮って貰おうかな?」と言ったら、『わたしも、お金を貯めて、望遠レンズを買おうかな?』と言っていた。アイリスも、鳥を撮ってみたくなったのだろう。(*^_^*)

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そして、週末の森へ、入り口のところで、コゲラと、ジョビコとメジロが迎えてくれた。
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キラキラと木漏れ日が遊び、鳥たちの声がチチチ、チチチと響いている。
アイリスは、『メジロの、色が大好き。』だと言う。『ヤマガラにも、また逢いたい!』とも言う。

エナガたちとシジュウカラの群れが波のようにやってきて、頭上の木立を潜り抜けてゆく。
めまぐるしく、愛らしい彼らの動きを双眼鏡で追うのは楽しい。

アイリスがミヤマホウジロのオスを見た紫陽花の小道で、メスのミヤマホウジロを見た。
陽射しを受けた姿は、とても美しく淡い黄色…ため息が出るくらい愛らしい顔をしていた。
『ああ、これが、ミヤマホオジロのメスなんだ。ほんと、優しげな黄色い小鳥ね』

そのあと、尾根に抜けて、カワラヒワと、シメを見た。どちらも、アイリスには初見の野鳥だった。カワラヒワの、羽の黄色いライン、尾羽の矢羽のような形、丸くて太いくちばしの形状、そんなことを説明していたら、すぐ隣に、シメが上がってきた。『あれ?イカルに似たくちばしの鳥が来たわ!』と、アイリスが言った。「よく判ったね。あれは、シメという鳥よ。シックな羽の色でしょう。」と、二人の鳥見は続く、

この間、来た萱原に、今日もやってきた。もしかしたらベニマシコに逢えるのじゃないかと思って…。
でも、やっぱり、まだ、紅ちゃんには、逢えなかったけれど、この場所でも、たくさんのカシラタカと、数羽のミヤマホウジロのメス、そしてシメたちに出逢ったのだった。

それと、逆光でよく見えなかったのだけれど、おなかの白い10cmほどの小さな小鳥が杉の小枝の中を飛び回っていた。ピピピ、ピピピと綺麗な声で囀っていたからコガラじゃないかと思う。『本当に小さくてかわいい!!』とアイリスは大喜びだった。
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山道をあちこち歩き回って、そろそろ3時半になるので、帰りに向かおうと週末の森へと戻ってきた。
すると、いきなり、紫陽花の枝に止まっていた、ミヤマホウジロのオスを見つけた。
逢いたかったミヤマホウジロのオスとメスが見れたことになる。わたしは嬉しくなった。

すると、エゴノキにヤマガラたちが集まってきて、アイリスは、嬉しそうに見上げていた。
『ルリビタキのオスに逢えないかしら?この前、ここで見たのよ』とアイリスが言う。
「そうね。今日は無理かもしれないね。」と言いながら、梅の木のポイントへ下りてゆくと、なんと、ヒッ、ヒッと囀る声がした。
『あっ、おかあさん、あそこ、梅ノ木にルリビタキがいる!こっちを見てるよ。』
真っ青で綺麗なルリビのオスが、囀っているのだ。「逢えた!綺麗!」
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すると、そこへ、ジョウビタキのメスがやってきて、ルリビタキを追い払ってしまった。
『わぁ、ジョビコって強いんだね!』と、わたしたちは、あっけにとられた(笑)
ジョビコが去ると、次は、オスとメスのミヤマホウジロが、梅ノ木にあがった。
なんて、今日は、凄い日なの?
ちょっと、写真は、カシラタカに見えるけど、綺麗な黄色だった。
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すると、アイリスが、向かい側の林の中に、茶色い小さな鳥がいると言った。
大きな木の根元でチョコチョコ動いている姿、最初、カヤクグリだろうか?と思ったけれど、尾をピンと立てた、こげ茶色の鳥は、どう見てもミソサザイだった。
すごい!ミソサザイがいるなんて、週末の森は、やっぱり健在だなぁと嬉しくなった。

その後、キセキレイと、ルリビのメスまで現れ、帰るつもりが、次々と現れる鳥たちに、時間を忘れ、わたしたちは、枯葉の上にしゃがみこんだまま、鳥見に夢中になってしまって、気が付いたら4時半になっていた。
『ああ疲れた!肩がコチコチ!でも、凄かったね!』とアイリス。
「うん、ホント凄いよ、今日は!でも、寒くなってしまったね。急いで帰ろう。』

そして、わたしたちは週末の森を後にして、川沿いの道を家路を急いだ。
その時、空を滑空して水路に下りた鳥影があった。
『あっ、あれ!この前も、飛んできたの、アオサギ?』と、アイリス。
「そうね。アオサギにしては、飛び方が?それに、ちょっと小さい気がするけど…そう言って、暗闇に沈みそうな水路を双眼鏡で覗いて、またびっくり!
だって、頭の上に、ピーターパンみたいな、長い羽があるのだ。
「驚いた、これは、ゴイサギよ。おかあさんも、初めて見たわ!」
寒さに震えながらも、二人してしばらく、ゴイサギを観察していたら、魚を捕まえて食べたのだった。
今日は、なんて、素敵な日。鳥見のスペシャルデーだった。
なんと、8時間近く、里山を歩き回っていたことになる。ふたりとも、すっかり疲れきっていたけれど、満足な一日になった。
アイリスは、夜、布団に入ってからも、鳥の鳴き声が聞こえたと言っていた。(笑)
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コメント

すごいぃぃ

> やっぱり光を連れているね。

この表現はさすがsizukuさん、いやアイリスさんなんでしょうか。
それにしてもいろんな鳥が出ますね。うらやましい環境です。
私の行きつけの場所ではこうはいきません。
特に青いルリビタキがうらやましいです。

画像ですが、カシラダカでも黄色味のある個体が
いますのでたぶんそっちだと思います。
ミヤマの雌はのどのところの線(顎線)がこんなに
はっきりしません。

8時間とはすごいです。筋肉痛になりませんでしたか?

シューさんへ

こちらにも、コメントありがとうございます。
光を連れては、わたしの表現です(^_^;)
そうですか、これは、カシラダカでしたか。
なるほど、顎の線ですか…もう少し勉強しなくてはいけませんね。
アドバイス、ありがとうございますm(__)m

そうなんです。本当に、週末の森は捨てたものじゃないと思いました。
何の変哲もない、普通の森と、普通の川なんですが、不思議です。
一昨年までは、うわさを聞きつけて、たくさんのカメラマンが押し寄せていましたが、
昨年、あまり鳥がいなかったせいか、今年はカメラマンをほとんど見かけません。
いい傾向だと思っています。

まるで、待っていたように現れたルリビには、驚きました。
アイリスと一緒だと、いろんな鳥が出てくるみたいです(*^_^*)
今までで、一日でこれほど見れたのは初めてです。
そうそう、今日は、さすがに疲れて、両足首が筋肉痛でした。
なんで、足首が痛いのか不思議です?

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桔梗(sizuku)

Author:桔梗(sizuku)
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