風に吹かれて

風に託すのは遠き夢 風に囁くのは儚き恋 風は形のない遠い記憶…

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素敵な時間

お昼休み、食堂で寛いでいたら携帯が鳴った。アイリスからだった。
今日は休日でゆっくりしているはずだった。
「もしもし、どうしたの?」 『おかあさん!聞いて!わたし、カワセミにまた逢えたの!』
娘の声は息を切らして弾んでいた。

無題14
以前、川で撮ったカワセミ

『あのね、また、鳥に逢いたくなって森に行ったの。そしたら、日曜日に行ったお寺にまたカワセミがいたのよ。可愛かった~♪すぐ近くでその姿をよーく見せてくれたの!』
「わぁ、それは凄いね!やったね、おめでとう!一人で行ったんだ。凄いじゃない。」
『それにね。まだ、あるのよ。週末の森の紫陽花の根元で、なんとルリビタキにもあったの。
とっても綺麗だったよ。枝から枝へと渡りながら、ずっとわたしを見ていたの。5分ぐらいそこに居てくれたのよ。だから、とっても良く見れたよ♪』
「え~!ルリビにも逢えたの?凄いじゃない!お母さんも行きたくなったよ(笑)」
『これから家に帰ってお昼を食べるわ。その前に、おかあさんに報告しようと思ってね。』
わたしは、電話を切った後、初めて週末の森で鳥に出逢えた頃の自分の姿を思い出した。
行く度に、週末の森は鳥たちに逢わせてくれたのだった。
毎週末を待ち遠しく待っていたあの頃、ただ、鳥を見ることが嬉しくて、鳥に逢いたくて、いそいそと森へ向かったものだった。
毎週、森は違った鳥を見せてくれて、わたしは夢中になった。
赤松の林の上を、ごうごうと木枯らしが吹いても、尾根に真っ白に雪が降った朝も、凍える手に息を吹きかけながら鳥を待つ時間は、わたしにトキメキを与えてくれたし、出逢えた鳥たちの健気で愛らしい姿は、わたしの心を癒してくれた。
毎週、毎週、わたしに鳥との出逢いのきっかけを教えてくれたネットのお友達のところに、『今日は、○○に逢えました~!』なんて、報告していた。まるで、今日のアイリスのように…(*^。^*)

無題2
やっぱり、週末の森で撮ったルリビタキ

仕事を終えて家に帰ると、アイリスが待っていた。
「アイリス、今日はおめでとう、良かったね~!」と言うと、『おかあさん、じつは、さらに報告があるんだよ。』という。
『わたしね。午後も、もう一度森へ行ったの。おかあさんが2時ごろから3時ごろにも逢えるといったから、出かけてみたの。今度は、お母さんの自転車を借りてまっすぐに週末の森へ行ったのよ。そしたら週末の森の入り口に入ってすぐに、ヤマガラたちに逢ったの。可愛かったよ。図鑑の写真と同じ顔をしていたわ。木の上から降りてきたり、上ったりしながら、すぐ側まで来てくれたのよ。ネクタイしたシジュウカラもいたし、賑やかだったわ。
その後、おかあさんが教えてくれた梅の木のポイントに行ったの。カシラタカの鳴き声がして、いっせいに飛び立ったカシラタカもたくさん見れたわ。そして、その後で、カシラタカとは、違う鳴き声がしたので、良く見たら、紫陽花の根元で何か動いていたの。あっ、何かいる!って思って、急いで双眼鏡で覗いたら、黒い隈取の目とレモンイエローの羽、トサカがある!って思ったよ。これが、おかあさんの言っていたミヤマホウジロだって思ったの。急いでポケット図鑑をめくってみたら、やっぱりミヤマホウジロだったの。』
「え~?凄い!ミヤマさんにも逢えたの~?よく、図鑑を持って行ったわね。」
『うん、おかあさんが、いつも持って歩いていたからね。真似をしたのよ。
そのあと、今までに聞いたことがない、かわいい声がしたの。かわいい声で鳴く鳥が居るなぁとあちこち探したけど見つけられなかったわ。』

その後、娘は『帰り道に、もう一度カワセミのいる池に寄ろうかと思ったけれど、もし、カワセミの巣があるなら、あまり頻繁に、人が近づくのは良くないのかも知れないと思って止めたんだよ。もし、どこかに行ってしまったり、ヒナを育てなくなったら困るもの…』と言った。
「偉いね。そこまで考えたのね。」

無題6
週末の森で待っていてくれたジョウビタキ

娘は、帰り道でも、ジョウビタキやモズやコサギやツグミやカモたちに逢えたのだそうだ。
『そして、綺麗な夕焼けを撮っていたら、なんと見たかったアオサギにもあえたんだよ!
それと、ノスリもまた飛んでいたよ。夕暮れの空を高く、悠々と飛んでてカッコよかったよ!』
アイリスは、それぞれの鳥たちの仕草も嬉しそうに話してくれた。
夕食の後も、アイリスが撮ってきた写真を見たり、図鑑を見たり、あっという間に時間が流れた。アイリスは畑で、オナガより少し小さくて、鳩より大きい、全身灰色の鳥を見たといった。
顔の目の周りがパンダみたいに黒くて、尾が長かったという。地面の葉っぱをどけながら、一生懸命餌を食べていたそうだ。わたしは、カケスかシロハラじゃないかと思って、画像を見せたのだけれど、アイリスは違うと思うといった。『わたし、この図鑑で見たオオモズが、一番、似ている気がするんだけれど…』と、アイリスは残念そうな顔をした。
うーん、何だろう?謎の鳥の正体は最後まで判らなかった。
「でも、きっとまた、逢えるよ。その時にはきっと誰だか判ると思うわ。今度は、お母さんの200mmのレンズを持っていくといいよ。きっと、いい写真が撮れるよ。」

アイリス、良かったね。これからも一緒に鳥たちを見に行こうね。
そして、週末の森よ、アイリスに素敵な時間を分けてくれて、どうもありがとうm(__)m
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桔梗(sizuku)

Author:桔梗(sizuku)
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