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風に吹かれて

風に託すのは遠き夢 風に囁くのは儚き恋 風は形のない遠い記憶…

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新春の森へ

今日は、午後からアイリスと一緒に週末の森へ行ってきた。
家を出て、のんびりと里山を歩きながら週末の森までの道を楽しんだ。
穏やかに晴れ渡る新春の空は、どこまでも青く、ほとんど風もなく小春日和
アイリスは新しい双眼鏡を手にしながら、
『今日は、どんな鳥に逢えるかしら?わたしは、ヤマガラに逢いたいな。おかあさんは?』と言った。
「そうね。ルリビタキとミヤマホオジロかなぁ?きっと、ヤマガラには逢えると思うよ。
この川沿いでは、もしかしたらカワセミにも逢えるかも知れないよ」
霞川を覗き込んでいたら、早速、ハクセキレイがいた。
『あっ、いつもちょこちょこ歩いているセキレイがいる~♪』そう言いながら、アイリスは双眼鏡を覗いた。
『調節が難しいね…あっ、かわいい顔しているね』
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相変わらず、セキレイは忙しそうに護岸を歩き回ってる。
でも、時折り飛び立つと、その翼の内側の真っ白な羽が美しく半円を描いて見えるのだった。
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次に、流れの中に、のんびりと漂うカルガモとマガモの群れがいた。
カモが泳ぐと、水面に滑らかな漣が立ち、陽射しが、波の上で反射して、きらきらと輝いた。
まるで、カモが光を連れて泳いでいるみたい…
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頭を水の中に入れて餌を取ってる。
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「見ていて飽きないよね。顔に二本の縞があるでしょ、こっちがカルガモよ。翼の先に白い羽があるでしょ。あれが、風切羽っていうの。その側に、綺麗なブルーの羽があるでしょ。翼境って言うらしいわ。」ちょっと、かじっただけの知識でアイリスに教える。
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頭が濃い緑色で、くちばしが黄色い鳥はマガモのオスなの。首に白い首輪が綺麗でしょ。メスは、地味な茶色でカルガモとよく似てるけど、顔の線がないのよ。くちばしも橙色でしょ。
カルガモは、ほら、くちばしの先だけ黄色いの。カルガモのオスとメスは同じ羽の色なのよ。
マガモのオス
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マガモのメスたぶんね。
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わたしたちが歩くと、カモたちもいっせいに泳ぎだす。
『なんだか、一緒についてくるみたいね』(笑)
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すると、空を滑空して、優雅に羽ばたきながら、ふわりとコサギが舞い降りた。
『あっ!白鷺。綺麗ね~!お正月らしいね。』と、アイリス。
コサギは、向かいのフェンスに止まって川面を眺めていた、微かな風が、胸の髭のような羽と翼の柔らかな細い羽を、さわさわと揺らした。
「なんとなく、鷺って、人間っぽくない?何か考えてる風で…魚を取るところなんか面白いんだよ。」
『足でね。魚を追い立てて捕るんでしょ。この前、おかあさんが真似してたよね(笑)』
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『あっ、すずめ。あのほっべが、かわいいね。昔話に出てくるすずめみたい』
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次に、現れたのは、モズ吉だった。彼は、竹ざおに止まったと思ったら、まっすぐこちらに向かって飛んできた。そして、すぐ側の畑に舞い降りたりして、サービスしてくれたので、アイリスは、しっかりとその姿を双眼鏡で観察できた。
『ああびっくりした!だって、こっちに向かってまっすぐに飛んでくるから、双眼鏡の中に、モズの顔が、飛び込んできたって感じだったよ』(@_@)
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『かわいい顔してるのね。こんな可愛いのに、トカゲや虫を串刺しにするんでしょ?」(^_^;)
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この辺りは、オナガがたくさんいる場所よ。
そして、ここの塀の上に、立派な雉が止まっていて、ジーっとわたしを見つめていたこともあったのよ。
それと、この辺りの畑で、ノスリを見かけたの。猛禽類だけに、かっこいい飛び方でどきどきしたわ。
いつか、アイリスも見れると良いね。
そんな話をしながら、畑道を通り抜けてゆく。
『あっ、霜柱。子供の頃、ざくざく踏んで歩く感触が好きだったの。』と、アイリスはちょっとだけ踏んでみて、嬉しそうな顔を向けた。
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「まあ、もう、菜の花が咲いてるわ。タンポポも、オオイヌノフグリも…」
『おじいちゃんの家の側の畑にも咲いてるかしら?よく、おじいちゃんとおばあちゃんに連れて行ってもらったのよ。』アイリスは、思い出したようにそう言った。
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こんなに、のんびり歩いて、やっと週末の森へ着いた。初詣を済ませて、森へと向かう。
初詣の賑わいとは嘘のように、森の中は静まり返っていた。
アイリスに、ヤマガラを見せてあげたいと思いつつ、森の小道を辿っていくと、紫陽花の木陰から、数羽の鳥影が見え隠れしている。
チチチ、チチチ、とか細く鳴いて、いっせいに杉の木立へ上がってしまった。
少し、見えにくくて、よく判らなかったけれど、カシラダカかミヤマホオジロに見えた。
アイリスも、黄色い羽が見えた気がすると言っていた。ミヤマさんかな?
もしそうなら、嬉しい…

尾根への道を辿っていると赤松の梢に、賑やかにエナガたちがやってきた。
一心に見上げているとぱらぱらと、梢から何か落ちてくる。エナガたちが落としてるのかしら?
コツコツ、コツコツ、と木を叩く音、ギー、ギーという鳴き声、
「アイリス、あの幹をつつきながら上っていく鳥が見える?コゲラと言って、小さいキツツキよ。」
『あっ!見えたよ。黒と白の縞縞模様!幹をくるくる回ってるね!』

そして、尾根に出ると、多分、アオジたちかしら?枯れ草の中を、カサコソ動き回る音があちこちから聞こえてきた。『なにか、いるね。』「今日は気配だけだね。」(笑)
少し日が翳りだした森影にある、資材置き場にやってきた。荒れた藪になっていて、カヤクグリやベニマシコたちのポイントだった。時折り、ルリビタキやジョウビタキもやってくる場所だ。

いたいた!今日も青いトタン塀の影で、カヤクグリたちが餌を探していた。
アイリスは、梢にやってきた鳥たちを一生懸命眺めていた。
『あのネクタイしてるみたいなのは?』「ああ、それは、シジュウカラよ。背中のモスグリーンの羽が綺麗でしょ?」
『お腹が茶色い鳥がいる』「あっ、そのこがヤマガラよ。顔が白くて頭が濃い緑色でしょ。」
『うん!これがヤマガラかぁ。かわいい!枝をくちばしで叩いてるね。このコツコツいう音は、その音なの?』
「そう、硬い木の実を、足ではさんでくちばしで叩いて割って食べるんだって。木の樹皮の下に、秋に隠しておいた餌を食べることもあるんだって。」
『へぇ~、器用で頭良いね!』
次から次へとヤマガラたちがやってきて、ビービーと囀りだした。
アイリスは、首が痛くなったと笑った。
3時になって、日がだいぶ傾いたので、わたしたちは週末の森を後にして、尾根道を里山へと降りていった。
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『おかあさん、ここはどこ?わたし、どこにいるのかわからなくなったわ。初めて来た場所だし、まるで、知らない場所に迷い込んだみたい。よく、こんな道知ってるわね』と、アイリスは不思議そうにキョロキョロしていた。
「去年、自転車であちこち走っていたみつけた道よ。どう?素敵でしょ!」
雑木林の中の小道を里へと降りていく。傾いた陽が輝きながら背中から差し込んでいた。
どこからか、ヒッ、ヒッと囀る声。
わたしたちは、きょろきょろと、梢を眺めながら降りていく。そして、二人同時に、『あっ!』と叫んだ。
双眼鏡を覗いたら、ルリビタキのメスだった。
『オリーブ色で、可愛いね。ジョビコにそっくりだけど、この子がルリちゃんなの?』と、アイリス。
「うん、翼の付け根あたりが、橙色っぽいでしょ。翼に白い点がないのがルリちゃんよ。かわいいね!」
『おかあさん、良かったね!ルリちゃんに逢えて!』
ルリちゃんが飛び去ったその後に、数歩歩くと、また、ヒッ、ヒッと聞こえてきた。
「今度は、ジョビちゃんかしら?」でも、林の梢に舞い降りた姿はなんと、綺麗な青い羽。
「わぁ~!すごい!今度は、ルリビタキのオスよ。ルリビよ!!」
『ほんと、青いね!眉が白い、お腹も白いね。肩の所は、黄色だね!』とアイリスはしっかり観察している。
ずいぶん、的確に、見れて凄いと思った。わたしが、鳥見を始めた頃って、その特徴をなかなか把握できずにいたのに…
『おかあさん、お年玉をもらったね!!』アイリスは、嬉しそうな顔を見せた。
作業小屋の窓ガラスに夕日が反射してキラッと輝いた。
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どこらともなくいい匂い。あら?この香りは…と思ったら、やっぱり。
蝋梅の花が満開だった。馥郁とした上品な初春の香りだった。
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またまた、ヒッ、ヒッと囀る声、今度はジョビコだった。
愛らしい瞳で、ジョビコは電線の上でずっと囀っていた。夕日を受けて綺麗だったけれど、写真にはシルエットになってしまった。
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遠くの山並みに、陽が沈む。早く帰らなくちゃね。
わたしたちは、川沿いの道を辿りながらも、夕映えの景色に足を止めてしまう。
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夕映えの空、燃える…
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その傍らに、薄紫にくっきりと富士山が浮かんでいた。
山梨にいる長女の顔が浮かんだ時、アイリスが呟いた。
『あの、麓に、お姉ちゃんはいるのね…遠いなぁ…』そして、
『おーい、さっちゃ~ん!』と、声に出して呼んで、彼方に見える夕富士に手を振ったのだった。
アイリス、あなたも同じ思いなのね。
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夕映えに輝く、野道…
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二人の長い影法師…
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2008年、最初の森歩きは、たくさんの冬鳥たちに出逢えて、とっても充実していた。
最後の夕映えの空を映した水路を後に、里山を抜けた。
さぁ。家に帰ろう…長女も夕餉の支度に取り掛かったことだろう。
わたしも、夕飯をつくろうね。
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桔梗(sizuku)

Author:桔梗(sizuku)
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