風に吹かれて

風に託すのは遠き夢 風に囁くのは儚き恋 風は形のない遠い記憶…

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週末の森から

あなたが教えてくれた森歩き…
冬鳥たちに逢うのがうれしくて、ただ、癒されたくて
毎週のように訪れていたあの頃、
いまでは、奥多摩の山々を歩き回るわたしがいる。
奥多摩の山々には、今まで知らなかった素敵な出逢いがあった。
わたしは、何もかもが夢心地で、何もかもが輝いて見えて、
美しい季節が、手招きしながら待っていてくれるような気がして、
山へ、山へと向かう…
でも、時々、思う。
あの、週末の森での出逢いを、
懐かしい思い出や、ときめく想い…
わたしの心を癒してくれた冬鳥たちのことを、
そして、再会の小径で、わたしを待っていてくれた
追憶という名の優しい風のことを、

もう一度、逢いたくなって、恋しくて堪らなくなって、
わたしは、久しぶりに週末の森を訪れた。

あの頃は、毎週、週末になると自転車を漕ぐのももどかしく、里山を走り抜けて週末の森へと向かった。
森に着くと、一番外れの空き地に自転車を止めて、カメラと双眼鏡を首から下げて、わたしは歩き出すとすぐにきょろきょろと辺りを見回していたっけ…

12月半ばの静かな森の入り口には、小鳥たちの声がしていた。
わたしは思い出を辿るように歩き始めた。

この、小枝の山は、ジョウビタキやビンズイたちが遊んでいた場所。
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水音が、さらさらと聞こえてくる、小さな橋を渡る。
冬には、沈み行く葉を薄氷が閉じ込めて、春には、スミレの花が土手を敷き詰めていた。
夏にはきらきらと陽射しが遊び、秋には、柔らかな色の落ち葉たちが舞い降りてきた。

そんな思い出を胸に秘めながら、渡っていく。
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そういえば、青い青い…ルリビタキに初めて出会ったのは、この橋のそばだった。
つぶらな黒い瞳で、じっと、わたしを見つめてくれた…

今日は、儚いほど青い、紫陽花の名残り花が、ひっそりとわたしを待っていてくれた。
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ああ、美しいね。そう、つぶやきながら何枚も撮ってしまう。
霜に凍えても、吹きすさぶ木枯らしに揺られても、
けして、忘れはしない…
あなたの青は、そう言っているみたい。

美しいまま、惜しまれながら散っていく花もあるけれど、
いつまでも、憂いを秘めて、想いを散らさずに咲いているあなたが、
わたしは、とても愛しく思える。
想いつづける勇気を…教えてもらったようで
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たった一輪、咲き残った冬薔薇(ふゆそうび)
花びらは霜に凍えていたけれど、
その柔らかな花色が冬枯れの森で、ハッとするほど美しかったよ。
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紅葉の葉と、その紅を競い合うように、帰り花のつつじの花が、いよいよ赤く輝いた。
帰り花って、健気で儚げだけれど、本当はとっても強い心で咲いているのね。
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枯れ色の中に、はっと目を引く、アザミの花よ。
寒さに凍えても、寄り添っていれば寂しくはないね…
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紫陽花の小道を潜り抜けていく。
ああ、思い出があの日に帰ってゆきます…

枯れ花の影で、わたしを待っていてくれた可愛いジョビコ。
枯れ松葉の小道で、ミヤマホウジロたちに、出逢ったよね。
エゴの小枝をコツコツとつついたり、枝から枝へと飛び回ったり、
ヤマガラたちが、わたしを呼んでくれていたこの小径。
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懐かしい小径を辿れば、今日もヤマガラたちが迎えてくれた。
枝に残った柿の実を食べにきたのね。
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遠いね…ちょっとトリミング
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尾根を行く風を聞きながら、暖かい陽だまりに腰を下ろしたあのベンチ。
今日も狐色の草を揺らせて、風がささやき、陽射しが肩をそっと抱く。
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“花の広場”も、今は枯れ野、桜の木もそっと冬芽を膨らめている。
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松ぼっくりを、そっと拾い上げながら、赤松の梢を見上げれば、軽やかに鳴き交わしながら、エナガたちが、群れで遊んでいる。
枯れススキの穂が揺れる尾根道を行けば、「チチチ。チチチ。」か細く鳴くのは、ホオジロたち、そして、いっせいに飛び立ってゆくのは、シジュウカラたち。
ミヤマホオジロや、ベニマシコに逢いたくて、わたしは、しばらく尾根に佇んでしまう。
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だけど、逢えなくて…
ぼんやりと薄墨を流したように煙るような山並みを、ただ見つめてる。
どこまでも続く丘陵地帯、今日は特にあの日を思い出す。
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そう、この枝に、愛らしい黄色い小鳥を見つけたあの日、マヒワに逢えたあの日。
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枯葉の道をまた辿って、わたしは、週末の森を後にする。
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たくさんの鳥たちの声を聴いた。たくさんの鳥影もみた。
きっと、もうじき、あなたに逢えるよね。
紫陽花の枯れ花が、そっとわたしを見送ってくれた。
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桔梗(sizuku)

Author:桔梗(sizuku)
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