風に吹かれて

風に託すのは遠き夢 風に囁くのは儚き恋 風は形のない遠い記憶…

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2年越しの想いが…

今日は、奥多摩を歩くつもりだった。
御岳山から大岳山への縦走をしようか?それとも、日原林道を詰めて、あのカツラとミズナラの巨樹に逢いに行こうか?と考えた。
いろいろ迷って日原行きに決めたけれど、東日原に着いてからまた、気が変わった。

なんとなく、足は日原林道へは向かわずに、鍾乳洞方面へと向かっていた。
わたしの奥多摩の巨樹探しのきっかけは、奥多摩駅の観光案内所で金袋山のミズナラの写真を見たことから始まった。
それは、2年前の冬の事だった。
緑なす森の中に、その巨樹は斜めにその巨体を傾けながら佇んでいた。まるでピサの斜塔のような美しさだと思った。
わたしは、その写真に釘付けになってしまい、そのミズナラを見てみたいと強く思ったのだった。
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それからと言うもの、奥多摩の巨樹を訪ね歩いた。
いくつかの巨樹を扱ったサイトさんの記事を参考にさせていただいて探したが、一度ですんなり辿り着く事は稀で、何度か足を運ぶうちに、やっと見つかるのだった。
この2年間で21本の巨樹を見つけたことになるから、かなり、マニアックになりつつある(^^ゞ
けれど、この、金袋山だけは、地図を眺めても山名が載っていない。
地図にも書き込まれていない山だった。登山道だけはあることを知ったが、その登山口がどこにあるのか判らない。全くのミステリーゾーンなのだった。

IMG_8955.jpg


一度、日原にある森林館に立ち寄った時、日原鍾乳洞の近くに登山口があることを教えていただいた。それから何度か探したがどうしてもそれらしき場所が見つからないのだった。
今日も、探しあぐねて歩いていたら、いろいろなものを見つけた。
まずは、コバルトブルーの水を湛えた、小川大滝を見つけることが出来た。
小川林道脇の深くえぐれた崖下にあるのだが、林道から身を乗り出すようにしないと見つけられない滝だった。
小さな看板が無かったなら、わたしも見過ごしていた事だろう。
川筋に降りる道は見つけられなかったけれど、真下で見たならどんなだろうと思った。滝の全貌は見れないけれど、こうして上から眺めてもすごい迫力だし、あまりにも美しい水の色に感動した。

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小川谷林道をしばらく登ってみたが、やはり登山口は見つからない。
しばらく林道を辿って、見晴らしのいい場所まで登ってみた。
ほんの少しだけ、木々は色づき始めていた。
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標高、約1000m付近。
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アキノキリンソウが林道脇の崖を埋めて咲き乱れていた。
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やわらかな光の中で…
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初めて見たお花…
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いち早く色づき、舞い降りた、桜紅葉…
紅いひと葉を拾い上げた。
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寄り添いあった紅い葉はふたつ…
ね、何となく、やさしい気持ちになるでしょう?
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風化するままに朽ちた巨樹があった。外側には小さなキノコがびっしり生えていた。朽ちたウロから覗いてみたら中は空洞になっていて、そこにも小さなキノコが生えていたので、パチリ(笑)
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気持ちのいい風に吹かれながら、また林道を降りてゆく…
あと、2週間もしたら、きっとここも錦秋の道になるのだろう
日原鍾乳洞脇には、凄い断崖絶壁がある。
林道から、そそり立つその絶壁を見上げていると、くらくらと軽い目眩に襲われるほどの激しい絶壁。
クライマーなら挑みたくなるような崖かも知れないけれど、オーバーハングぎみの垂直な岩壁は、ベテランでもやっぱりかなり難しいかも。。。
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通称、梵天岩と言われている尖峰
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その岩壁の下には、忘れ去られたような小さな神社があったので、苔むした石段を登ってみる。
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狛犬も、何だか角ばった顔をしている(笑)
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石の鳥居には、小さな小石がいっぱい乗ってる。一体どうやって乗せたの?
たぶん、下から投げて乗せたのかしら??

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神社の裏手にまわってみると、踏み跡のような道が、あの岩壁の方へと続いている。
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好奇心旺盛なわたしは、もちろん、その道を辿って見ずにはいられない。
なんとなく、「もしかして…」という確信のようなものが、心の中に広がった。
そして、しばらく登って、曲がり角を曲がった時、ドキンと胸が高鳴った。
そそり立つ岩壁をバックにした木立ちの奥に、小さな木の道標があるのが目に飛び込んできたのだ。
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近づいて、その道標の文字が読めた時「やった~!!」と、思わず叫んでしまった。
それは、ずっと探しあぐねていた、金袋山への道標だったのだ。
やっぱり、登山口はあったのだ。しかも、こんなに人知れず…
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わたしは、まるで、宝の地図でも手に入れたかのような気持ちになって、胸が躍った。
登ってみたい衝動に駆られたが、今日は、もう時間が遅い。
改めて、挑戦する事にして、今日の所は諦める事にした。
でも、十分すぎるほどの収穫だった。
2年越しの想いが叶いそうな、確かな手ごたえを感じたのだ。
「待っててね。金袋山のミズナラ…きっと、あなたに逢いに行くからね」
わたしは、どこか、この奥の山中深く佇んでいるはずのミズナラの巨樹に向かって、心の中で告げていた。
『待っているよ。もう、2年も前から、お前の事を…』
そんな、ミズナラの巨樹の声が聞こえた気がした。
きっと、わたしは、近いうちに必ず、あなたに辿り着くと思う。
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桔梗(sizuku)

Author:桔梗(sizuku)
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