風に吹かれて

風に託すのは遠き夢 風に囁くのは儚き恋 風は形のない遠い記憶…

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嵐の後の奥多摩逍遥

台風の去った翌日、爽やかな青空が広がった。
夏の名残りの空に、初秋の風が吹いていた。
それが素敵なハーモニーを奏でているみたい。
陽水さんの“夏の終わりのハーモニー”思わず口ずさんでみたりして。

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“夏の終わりのハーモニー”

夢も憧れも どこか違っているけど
それがふたりのハーモニー
夜空をただ彷徨うだけ
誰よりもあなたが好きだから
二人の夢 憧れを
いつまでもずっと忘れずに

ゲンノショウコの可憐な花
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最初、日原方面に向かい、かねてから念願だった金袋山のミズナラの巨樹を探してみようと思っていた。
ところが、たいしたことは無かったと思っていた台風の爪痕は、意外に大きくて、日原方面は通行止めとなってしまった。
仕方が無いので奥多摩の駅周辺を少し歩いてみることにした。

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今まで、見過ごしていた小さな神社の狭い石段を登ってみて驚いた。
道路から見ていたときは少しも気付かなかったのに、何本もの巨木と
こじんまりした広場があって、歌舞伎の舞台のような古い建物があった
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石段を積んだ観客席の一番上の段から見下ろした舞台。
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広場の周りは観客席だったのだろう、階段状に石が積まれていた。
今でも、お祭りには何か演じられるのかもしれない。
見てみたいなと思った。
きっと、忘れ去られたような何かを教えてくれるような気がする、
タイムマシンに乗っていにしえの故郷に還って行けるかもしれない。
何だかそんな想いにさせるような、遥かに奥多摩の山並みが見渡せる小高い場所にあるのだった。
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神社から少し歩いて渓谷が見える場所に行って見た。
昨夜、奥多摩湖の放水があったので、多摩川は恐ろしいほどの濁流になっていた。
普段は、河原が見えている所も、逆巻く怒涛の濁流が大岩さえも、すっかり飲み込んで、川幅いっぱいの流れになっていた。
低い木のつり橋は流れにさらわれて、僅かに残った橋桁だけになってしまっていた。
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いつもの美しいエメラルドグリーンの澄んだ水面に見慣れてしまっていたから、その変貌振りに、自然の猛威の恐ろしさを垣間見た気がして、ただただ驚いてしまった。
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わたしはそのまま、渓流を辿り白丸まで下り、海沢園地を目指した。
昨年の夏、海沢三滝巡りをした場所で、美しい渓流を眺めながら林道を1時間ほど辿ると、大岳山への登山口である海沢園地に着く。
この登山道の途中には、三釜の滝、ネジレの滝、大滝という美しく神秘的な景観の三つの滝を巡ることが出来るのだった。

恐らく、今日は滝には近づけないだろうと思ったけれど、台風の後の水量の豊富な滝を遠くからでも眺められたらラッキーだと思った。
きっと、普段とは違った顔をしてるに違いない。
そんな自然の姿を見てみたいと思った。
(怖いもの見たさ的な所も少なからずあるけれど…)

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この辺りの支流は、水の濁りも無く綺麗な水だった。
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海沢園地へは、途中、川沿いにあるキャンプ場を抜けていく、その辺りから、山から溢れ出した雨水が、道路を川のように流れていた。
この辺りの川の水位もこの前来た時より、かなり上がっていた。

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海沢園地に至る林道の入り口は、こんなトンネルで始まる。
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トンネルって怖い感じがするのだけれど、このトンネルはわずか100Mぐらいだからあまり怖くは無い。
出口には、きらきらと輝く緑が見えて、その先には素敵な光景が広がっているような気持ちになる。
わたしは一気に駆け抜けた(笑)
やっぱりその先の光景は、まばゆかった。
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水量の増した川は、いくつもの滝を作り、木々の枝葉は、木漏れ日に輝いた。
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山肌を流れてきた雨水も、白糸のように降りしきる
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道端の草に降りた雨のしずくは、たくさんの透明な宝石を撒き散らしたように、七色の光の粒になっていた。
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タマアジサイは、淡い紫色の花束を零れるように開き、白いガクは、白い蝶のように見えるのだった。
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露草の青、ツリフネソウの桃色、キンミズヒキの黄色、ゲンノショウコは、可憐な白…
野辺の花たちも楚々として咲いていた。
ツユクサ
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ツリフネソウ
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キンミズヒキ
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そして、蝶たちにもたくさん出逢えた。

足元を、ちらちらと、美しい空色の翅のシジミチョウ。
目が覚めるような綺麗な空色にうっとりした。
なかなか、空色の翅は写せなかったけど…たくさん飛んでいた。
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突然、優雅に羽ばたきながら、ミヤマカラスアゲハが、青い露草に舞い降りた。
わたしを撮って…そういっているかのように、わたしの目の前でゆっくりと翅を広げて見せてくれた。
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モンシロチョウたちも最後の力を振り絞って飛んでいるような気がした。
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そして、とてもたくさんいたのが、このウラギンシジミたち、林道をひらひらと飛び交っては何かを伝えようとしているかのよう…きっと、新しい命を送り出そうとしているのね。
林道にとまっていた、カップル。そっと指を近づけたら、前足を乗せてきて、一瞬だけれど手乗り蝶になってくれた。
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コミスジはシックな翅をひらひらと見せてくれたアサギマダラは、もう南へと旅立ったのだろうか、今年は八月の終わりに一頭見かけただけだった。来年はきっと出会いたい。
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木々の梢には、たくさんのくもの巣があった。陽射しにあたって輝いていた。
こんな高いところで、クモは、どんな虫を捕まえるのだろうか?
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道路を流れる雨水の波紋が綺麗…
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綾になる水の波紋、黄色い葉っぱを優しく包んで輝かせる…
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海沢園地が近づくとあちらこちらで台風の爪痕がくっきりと残されていた。
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土砂崩れした箇所、路肩の塀が崩落した所、道いっぱいに小石がごろごろと流れ出した後があちこちにみられてた。
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まるで、誰かが石を一列に並べて行ったような光景。
よっぽど暇な人の仕業かな?(笑)
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しかも、アスファルトが陥没したり、隆起したりしている箇所もあった。これは、今回の台風のせいではないのかもしれない。今年の猛暑のせい???それとも地震かな???
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海沢園地は、道路いっぱいに水が流れていた。いつもより、勢い良く堰から流れ落ちる水は、太陽の光を浴びて滝のようにきらきらと流れ落ちていた。一人の釣り人が、川の中ほどに佇んで一心に釣りをしていた。
こんな日には釣れるのだろうか?いずれにしても一人渓流釣りを楽しんでいるところのお邪魔にならないように2枚だけ写真を撮らせていただいて、先に進んだ。
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ところが、昨年は岩伝いに渡れた遠浅で緩やかな流れの川が、水量が増え、渡れなくなっている。

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そして、通行止めの看板が立っていた。やっぱり、無理だろうなとは思っていたけれどちょっぴり残念だった。

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わたしは、手ごろな石を川に投げ込んでは、飛び石をこしらえて、向こう岸へと渡ってみた。

きらきらと木漏れ日が眩しくて、とても爽やかな沢風が川面を流れていた。
ああ、気持ちいいな!ここで、お昼にしようかな?
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大きな岩の上にシートを広げお昼を食べることにした。
のんびりと、とても気持ちが良い。
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すると、びっくりな光景が。。。

なんと、川を泳いで渡っている蛇がいる^_^;
何蛇かな?首の辺りが赤くて、いかにも「近づくなよ!火傷するぜ」とでも言っていそうだ(笑)
マムシじゃなさそうだけど、あんまり気持ちの良いものじゃないので、引き上げることにした。

へびが苦手な方は、大きくしないでくださいね。((^^ゞ
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滝は見られなかったけれど、ここまでの道のりでずいぶんたくさんのものに出会えたし、台風の威力の凄さも垣間見ることが出来て興味深かったし、ちょっぴり冒険も楽しめたので満足だった。 

帰り道、山里の長閑な景色に癒されながら家路に着いたのだった。

茅葺屋根の民家がいい感じ。

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山の畑では、コスモスの花が風に揺れていた。
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長閑な光景の中で畑仕事をする人たちが、挨拶をしてくれた。
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遠くに山並が続き、午後の陽射しが暖かく感じる。
山の畑から下っていくとお寺があった。
子どもたちの姿は無かったけれど、夕焼けの中で、影踏み遊びや石蹴り遊び、そんな光景が似合うだろうな…
そんな気がしたのだった。
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コメント

sizukuさん 今日は。台風一過の奥多摩に良く出かけましたね。
その行動力に脱帽です。目的の滝は見られたのですね。通行止めの先は行かれなかったとしても、私は行った事がないので、写真で拝見するだけですが。でも途中で見られた、傷跡、つり橋、道路のこわれ、良く先に進みましたね。写真で見る風景を見ると納得しますが。行って見たかったなー???。

ジークさんへ

ジークさん、こんばんわm(__)m
いいえ、目的の滝には行けませんでした。ここに写っている滝は皆、途中の小さな滝なんです。
目的の3滝は、もっとスケールが大きく素晴らしいですよ。
実は、ジークさんとこいちゃんをご案内したいと思って下見を兼ねて行ってきたんです。
ジークさん、行って見たいですか?
良かったら、ご案内いたしますよ(^^♪

お久しぶりです。

sizukuさん お元気そうで何よりです。
久しぶりのsizukuさんの世界に、少しだけ触れさせて頂き、
久々に温かな気持ちで拝見させて頂きました。

わたしも少し前に日光に行ってきました。
華厳の滝は何十年ぶりだったでしょう。

赤とんぼの群れが、秋を連れてきているようでした。
何気に、手の甲に泊まった赤とんぼを人さし指に移し、
見詰め合った数分は、まるで恋人との逢瀬のように、
心ときめきました。

>二人の夢 憧れを
>いつまでもずっと忘れずに

わたしも時々口ずさむ、大好きな曲です。

fuuさん~(^^♪

fuuさん、こんにちわ(^^♪
昨夜、ここを開いてfuuさんのお名前に、とっても嬉しかったです。
すぐお返事を書きたかったのですが、遅かったのでPCを閉じました。
実は、昨日は、江ノ島に夏の海にさよならを言いに行ってきたんです。
うれしい事に、また、夏が再来してくれたような眩しい陽射しの暑い日でした。
でも、流れ行く雲はやわらかな穏やかな秋のものでしたネ。
山女も時には海に出没します。(笑)
海の女性(人)のfuuさんも、時には山にいらっしゃるのですね(^_^)
“まるで恋人との逢瀬のように、心ときめきました。”
fuuさんらしくて、素敵な言葉ですネ…

夏の終わりのハーモニー…fuuさんも大好きな曲なのですね!
うれしいです。。。こころがハーモニーしたようで(^^♪
時々、fuuさんのお部屋にも伺っていたのですよ。
お忙しいようですが、お元気そうで何よりです。
また、お話させてくださいね。ありがとうございましたm(__)m

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桔梗(sizuku)

Author:桔梗(sizuku)
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