風に吹かれて

風に託すのは遠き夢 風に囁くのは儚き恋 風は形のない遠い記憶…

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遙かな尾瀬…

『おかあさん、しばらく行っていないから尾瀬に行きたいでしょ?
わたし、連休を取ってもいいと言われたの。一緒に行こうよ』
末娘のアイリスはそう言って、尾瀬への扉を開いてくれた。
何と言ったらいいのか判らないくらい胸がいっぱいになった。
夢にまで見た、一泊の尾瀬…わたしにとっては遙かな道のりだった。
夕映えに輝く池塘、燃える空、夜空を飾る千の星、
夜のしじまを抜けて静かに染まりゆく東雲、霧に閉ざされ漂う原、
鏡のように澄み渡った青い湖面、朝露に目覚める花の命、
野鳥の囀り、木立ちに射し込む朝の光、草原に森にそよぐ風の息吹…
湿原を巡る母なる川…
ああ、わたしが知っていた一番美しい尾瀬の姿が懐かしく胸に迫った。
もう一度、そんな尾瀬に巡り会えるんだ。
やっと手にした尾瀬への旅、ふたたび。
ありがとう、アイリス、あなたのお陰よ…

久しぶりの尾瀬、どこに行こうか?
尾瀬沼にはもう、長いこと行っていない。三本唐松にも逢いたい。
桟橋に繋がれたボート…星影の橋、月影の橋。
ああ、尾瀬ヶ原へ渡る面影橋も、ただ無性に渡ってみたい。
風立ちぬベンチで、吹き抜ける至仏の風に抱かれたならば、涙が零れそうだった。
再会の池塘、イモリの池、そして大好きな竜宮十字路。
行きたい場所がたくさんあって、心は揺れるばかりだった。

でも、なるべくアイリスに負担をかけないで、母娘でゆっくりできる場所はどこだろう?
そう考えた時、アヤメ平はどうだろうと思い立った。
まだ、アイリスはアヤメ平を訪れた事がない。わたしも4回ほど訪れたけれど、通過しただけで宿泊した事がなかった。
かつて天上の楽園と言われた別天地だった。
一時期荒れ果ててしまった湿原も復元に努力されたたくさんの方々のお陰で、美しく甦りつつあるのだった。

「そうだ、アヤメ平の富士見小屋で一泊し、朝夕の美しい景色を堪能して、翌朝、余裕があるようなら原に下ろう。」
そう、アイリスに話した。
『おかあさんの行きたい所でいいよ。せっかく行くのだから、翌朝は尾瀬ヶ原に降りてもいいよ。』と、娘はそう言ってくれた。

********

思ったとおり、アヤメ平は素晴らしく娘もとても気に入ってくれました。
今回の尾瀬への旅は、わたしのHPの方へアップしたいと思っています。
とりあえず、ブログには、数枚の写真をアップしてみました。母娘水入らずの愉しさが伝わるでしょうか?
わたしの尾瀬行きを、ずっと心配して見守っていてくださった皆さん。ありがとうございました(^_^)
とってもしあわせな二日間でした。

そう…「忘れ得ぬ旅」になりました。

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アヤメ平の夏空


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天空を目指して…


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風渡る天上へ


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富士見田代


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佇むアイリス

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<佇むしずく
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コメント

sizukuさんのせつないほどの尾瀬への想いと娘さんの優しさがとても感じられ、ますます行きたくなりました。
まだ見ぬ尾瀬へ・・・

しーちゃん、素晴らしいお天気だったですね。
そして娘さんの嬉しい優しい言葉、良かったね。
そして去年、私も初アヤメ平行きしておいて良かった。
あの時もこんなお天気、こんな雲、こんな木道、懐かしいです♪ しーちゃん気持ちが、写真から一杯伝わるよ。 しーちゃん、良かった、待った甲斐があったね(^_^)v

亜紀さん、こんばんわ。優しいコメントをありがとうございます。尾瀬はやっぱり特別なんです。
ひさしぶりに、尾瀬の風に吹かれて懐かしかったです。亜紀さんにもぜひ、あの尾瀬の風に吹かれて欲しいです。きっと、好きになってくださると思います(^_^)

ちかちゃん、どうもありがとう(^_^)
ちかちゃんが行った時も、アヤメ平はあんな綺麗な夏空だったのね。静かな尾瀬らしい場所ですよね。娘と本当にゆっくりと辿りました。ずーっと待った分、いっぱい時間をかけたかったみたいです。
今は、心が満たされています。また、尾瀬への想いを大切に暖め続けたいです。

sizukuさん、アイリスさんこんにちは暑中お見舞いです。
素晴らしい写真を見せて頂きありがとうございます
何時も見ている富士見田代もとても新鮮に感じられる美しさでした。
文章もとても素敵でお二人のお顔を思い出しながら読んでしまいました。
私の適当に写している写真とは違い一枚一枚に尾瀬を愛してくれている気持ちがこもっています
他の写真も覗いて拍手して帰ります、暑くなるので夏風邪ひかないようにね
暦ではもうすぐ秋・・・・・頑張りましょう、ではでは

富士見小屋さん、暑中お見舞いありがとうございました。
ほんと、ここ数日暑いです。こんな日は山が恋しくなってしまいます。素晴らしいだなんて…お恥ずかしいです。でも、1枚1枚に尾瀬を愛する気持ちが込められているって言っていただけて嬉しいです。今夜も富士見小屋さんのブログを拝見してきました。あの月はあの晩のものだったのですね。
あの日のオトギリソウの蕾も咲き始めたのですね。
移り行く尾瀬を見つめ続けていけるなんて素晴らしい事です。うらやましいです。わたしも、一時でいいから尾瀬で暮らしたいです

青い空を映して、池も青く水浴びしたい気分、佇むお二人、アイリスさんの写真は尾瀬をみていますよ。sizukuさんの写真は娘さんを、お母さんの気持ちが伝わりますよ。良かったですね。
アヤメ平の緑のジュウタン、荒れた過去を忘れさせます。
昔、二人で「キスゲ」を見ながら尾瀬ヶ原を眼下にして鳩待ち峠にくだりました。

sizukuさん 念願の尾瀬に行けたんですね。
同じ景色を見て、同じように感動できる娘さんとの二人旅、すばらしい思い出になったことでしょうね。
きっとアイリスさんは、お母さんのそばで、喜びも悲しみも同じように感じながら、やさしい娘さんに成長してくれたのだと思います。
お二人が寄り添って木道を歩いていく姿が目に浮かぶようで、ちょっとうるうるしてしまいました。(^^)

ジークさんこんばんわ。こちらにもコメントありがとうございます。わたしも4回ほどアヤメ平を歩いていますが、今回のような晴天に恵まれたのは初めてでした。真夏の空の下、生まれ変わったアヤメ平が眩しかったです。かつての楽園と言われたアヤメ平をジークさんはご存知なのですよね。奥様とふたり…はるかな山旅。素敵な思い出をありがとうございました(^_^)

windさん、すっかりとご無沙汰していてごめんなさいね。更新されたお写真はいつも拝見しているのですが、なかなか足跡が残せません。菖蒲も紫陽花も素晴らしかったですが今回のルピナスは、素敵ですネ。パステルカラーをクリアに美しく表現されるのは、windさんならではと思います。
娘との尾瀬アヤメ平の旅、懐かしい景色と懐かしい風を縦糸に、アイリスとわたしの想いを横糸に、綾に織り上げたような、そんな旅になりました。
わたしたちの姿に想いを馳せて、こころ潤ませてくださった優しいwindさん…本当にありがとうございます。

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桔梗(sizuku)

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